ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。
すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。
人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、
ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。
神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。
このように神は忍耐してこられたが、今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを信じる者を義となさるためです。
では、人の誇りはどこにあるのか。それは取り除かれました。どんな法則によってか。行いの法則によるのか。そうではない。信仰の法則によってです。
なぜなら、わたしたちは、人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、信仰によると考えるからです。
それとも、神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人の神でもないのですか。そうです。異邦人の神でもあります。
実に、神は唯一だからです。この神は、割礼のある者を信仰のゆえに義とし、割礼のない者をも信仰によって義としてくださるのです。
それでは、わたしたちは信仰によって、律法を無にするのか。決してそうではない。むしろ、律法を確立するのです。
では、ユダヤ人の優れた点は何か。割礼の利益は何か。
それはあらゆる面からいろいろ指摘できます。まず、彼らは神の言葉をゆだねられたのです。
それはいったいどういうことか。彼らの中に不誠実な者たちがいたにせよ、その不誠実のせいで、神の誠実が無にされるとでもいうのですか。
決してそうではない。人はすべて偽り者であるとしても、神は真実な方であるとすべきです。「あなたは、言葉を述べるとき、正しいとされ、裁きを受けるとき、勝利を得られる」と書いてあるとおりです。
しかし、わたしたちの不義が神の義を明らかにするとしたら、それに対して何と言うべきでしょう。人間の論法に従って言いますが、怒りを発する神は正しくないのですか。
決してそうではない。もしそうだとしたら、どうして神は世をお裁きになることができましょう。
またもし、わたしの偽りによって神の真実がいっそう明らかにされて、神の栄光となるのであれば、なぜ、わたしはなおも罪人として裁かれねばならないのでしょう。
それに、もしそうであれば、「善が生じるために悪をしよう」とも言えるのではないでしょうか。わたしたちがこう主張していると中傷する人々がいますが、こういう者たちが罰を受けるのは当然です。
では、どうなのか。わたしたちには優れた点があるのでしょうか。全くありません。既に指摘したように、ユダヤ人もギリシア人も皆、罪の下にあるのです。
次のように書いてあるとおりです。「正しい者はいない。一人もいない。
悟る者もなく、神を探し求める者もいない。
皆迷い、だれもかれも役に立たない者となった。善を行う者はいない。ただの一人もいない。
彼らののどは開いた墓のようであり、彼らは舌で人を欺き、その唇には蝮の毒がある。
口は、呪いと苦味で満ち、
足は血を流すのに速く、
その道には破壊と悲惨がある。
彼らは平和の道を知らない。
彼らの目には神への畏れがない。」
さて、わたしたちが知っているように、すべて律法の言うところは、律法の下にいる人々に向けられています。それは、すべての人の口がふさがれて、全世界が神の裁きに服するようになるためなのです。
なぜなら、律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないからです。律法によっては、罪の自覚しか生じないのです。
ところで、あなたはユダヤ人と名乗り、律法に頼り、神を誇りとし、
その御心を知り、律法によって教えられて何をなすべきかをわきまえています。
また、律法の中に、知識と真理が具体的に示されていると考え、盲人の案内者、闇の中にいる者の光、無知な者の導き手、未熟な者の教師であると自負しています。
それならば、あなたは他人には教えながら、自分には教えないのですか。「盗むな」と説きながら、盗むのですか。
「姦淫するな」と言いながら、姦淫を行うのですか。偶像を忌み嫌いながら、神殿を荒らすのですか。
あなたは律法を誇りとしながら、律法を破って神を侮っている。
「あなたたちのせいで、神の名は異邦人の中で汚されている」と書いてあるとおりです。
あなたが受けた割礼も、律法を守ればこそ意味があり、律法を破れば、それは割礼を受けていないのと同じです。
だから、割礼を受けていない者が、律法の要求を実行すれば、割礼を受けていなくても、受けた者と見なされるのではないですか。
そして、体に割礼を受けていなくても律法を守る者が、あなたを裁くでしょう。あなたは律法の文字を所有し、割礼を受けていながら、律法を破っているのですから。
外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、肉に施された外見上の割礼が割礼ではありません。
内面がユダヤ人である者こそユダヤ人であり、文字ではなく"霊"によって心に施された割礼こそ割礼なのです。その誉れは人からではなく、神から来るのです。
だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしているからです。
神はこのようなことを行う者を正しくお裁きになると、わたしたちは知っています。
このようなことをする者を裁きながら、自分でも同じことをしている者よ、あなたは、神の裁きを逃れられると思うのですか。
あるいは、神の憐れみがあなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と寛容と忍耐とを軽んじるのですか。
あなたは、かたくなで心を改めようとせず、神の怒りを自分のために蓄えています。この怒りは、神が正しい裁きを行われる怒りの日に現れるでしょう。
神はおのおのの行いに従ってお報いになります。
すなわち、忍耐強く善を行い、栄光と誉れと不滅のものを求める者には、永遠の命をお与えになり、
反抗心にかられ、真理ではなく不義に従う者には、怒りと憤りをお示しになります。
すべて悪を行う者には、ユダヤ人はもとよりギリシア人にも、苦しみと悩みが下り、
すべて善を行う者には、ユダヤ人はもとよりギリシア人にも、栄光と誉れと平和が与えられます。
神は人を分け隔てなさいません。
律法を知らないで罪を犯した者は皆、この律法と関係なく滅び、また、律法の下にあって罪を犯した者は皆、律法によって裁かれます。
律法を聞く者が神の前で正しいのではなく、これを実行する者が、義とされるからです。
たとえ律法を持たない異邦人も、律法の命じるところを自然に行えば、律法を持たなくとも、自分自身が律法なのです。
こういう人々は、律法の要求する事柄がその心に記されていることを示しています。彼らの良心もこれを証ししており、また心の思いも、互いに責めたり弁明し合って、同じことを示しています。
そのことは、神が、わたしの福音の告げるとおり、人々の隠れた事柄をキリスト・イエスを通して裁かれる日に、明らかになるでしょう。
不義によって真理の働きを妨げる人間のあらゆる不信心と不義に対して、神は天から怒りを現されます。
なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らにも明らかだからです。神がそれを示されたのです。
世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。従って、彼らには弁解の余地がありません。
なぜなら、神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなったからです。
自分では知恵があると吹聴しながら愚かになり、
滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えたのです。
そこで神は、彼らが心の欲望によって不潔なことをするにまかせられ、そのため、彼らは互いにその体を辱めました。
神の真理を偽りに替え、造り主の代わりに造られた物を拝んでこれに仕えたのです。造り主こそ、永遠にほめたたえられるべき方です、アーメン。
それで、神は彼らを恥ずべき情欲にまかせられました。女は自然の関係を自然にもとるものに変え、
同じく男も、女との自然の関係を捨てて、互いに情欲を燃やし、男どうしで恥ずべきことを行い、その迷った行いの当然の報いを身に受けています。
彼らは神を認めようとしなかったので、神は彼らを無価値な思いに渡され、そのため、彼らはしてはならないことをするようになりました。
あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念にあふれ、陰口を言い、
人をそしり、神を憎み、人を侮り、高慢であり、大言を吐き、悪事をたくらみ、親に逆らい、
無知、不誠実、無情、無慈悲です。
彼らは、このようなことを行う者が死に値するという神の定めを知っていながら、自分でそれを行うだけではなく、他人の同じ行為をも是認しています。
キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び出され、召されて使徒となったパウロから、・・
この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束されたもので、
御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、
聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。
わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。
この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。・・
神に愛され、召されて聖なる者となったローマの人たち一同へ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
まず初めに、イエス・キリストを通して、あなたがた一同についてわたしの神に感謝します。あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられているからです。
わたしは、御子の福音を宣べ伝えながら心から神に仕えています。その神が証ししてくださることですが、わたしは、祈るときにはいつもあなたがたのことを思い起こし、
何とかしていつかは神の御心によってあなたがたのところへ行ける機会があるように、願っています。
あなたがたにぜひ会いたいのは、"霊"の賜物をいくらかでも分け与えて、力になりたいからです。
あなたがたのところで、あなたがたとわたしが互いに持っている信仰によって、励まし合いたいのです。
兄弟たち、ぜひ知ってもらいたい。ほかの異邦人のところと同じく、あなたがたのところでも何か実りを得たいと望んで、何回もそちらに行こうと企てながら、今日まで妨げられているのです。
わたしは、ギリシア人にも未開の人にも、知恵のある人にもない人にも、果たすべき責任があります。
それで、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を告げ知らせたいのです。
わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。
福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。
これが天地創造の由来である。主なる神が地と天を造られたとき、
地上にはまだ野の木も、野の草も生えていなかった。主なる神が地上に雨をお送りにならなかったからである。また土を耕す人もいなかった。
しかし、水が地下から湧き出て、土の面をすべて潤した。
主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。
主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。
主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪の知識の木を生えいでさせられた。
主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。
主なる神は人に命じて言われた。「園のすべての木から取って食べなさい。
ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」
主なる神は言われた。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」
主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。
人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。
主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。
そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、
人は言った。「ついに、これこそわたしの骨の骨わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼうまさに、男(イシュ)から取られたものだから。」
こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。
人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。
その後、わたしが見ていると、見よ、開かれた門が天にあった。そして、ラッパが響くようにわたしに語りかけるのが聞こえた、あの最初の声が言った。「ここへ上って来い。この後必ず起こることをあなたに示そう。」
わたしは、たちまち"霊"に満たされた。すると、見よ、天に玉座が設けられていて、その玉座の上に座っている方がおられた。
その方は、碧玉や赤めのうのようであり、玉座の周りにはエメラルドのような虹が輝いていた。
また、玉座の周りに二十四の座があって、それらの座の上には白い衣を着て、頭に金の冠をかぶった二十四人の長老が座っていた。
玉座からは、稲妻、さまざまな音、雷が起こった。また、玉座の前には、七つのともし火が燃えていた。これは神の七つの霊である。
また、玉座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。この玉座の中央とその周りに四つの生き物がいたが、前にも後ろにも一面に目があった。
第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は若い雄牛のようで、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空を飛ぶ鷲のようであった。
この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その周りにも内側にも、一面に目があった。彼らは、昼も夜も絶え間なく言い続けた。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者である神、主、かつておられ、今おられ、やがて来られる方。」
玉座に座っておられ、世々限りなく生きておられる方に、これらの生き物が、栄光と誉れをたたえて感謝をささげると、
二十四人の長老は、玉座に着いておられる方の前にひれ伏して、世々限りなく生きておられる方を礼拝し、自分たちの冠を玉座の前に投げ出して言った。
「主よ、わたしたちの神よ、あなたこそ、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方。あなたは万物を造られ、御心によって万物は存在し、また創造されたからです。」
ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。
イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。
彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。
イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモーセは書いたのだ。
しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。
それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、
二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。
従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」
家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。
イエスは言われた。「妻を離縁して他の女を妻にする者は、妻に対して姦通の罪を犯すことになる。
夫を離縁して他の男を夫にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」
その日クセルクセス王は、ユダヤ人の敵ハマンの家を王妃エステルに与えた。エステルはモルデカイとの間柄を知らせたので、モルデカイは王の前に出た。
王はハマンから取り返した指輪をモルデカイに与え、エステルは彼をハマンの家の管理人とした。
エステルは、再び王の前に申し出て、その足もとにひれ伏し、涙を流し、憐れみを乞い、アガグ人ハマンの悪事、すなわち、ユダヤ人に対して彼がたくらんだことを無効にしていただくことを願った。
王が金の笏を差し伸べたので、エステルは身を起こし、王の前に立って、
言った。「もしお心に適い、特別の御配慮をいただき、また王にも適切なことと思われ、私にも御目をかけていただけますなら、アガグ人ハメダタの子ハマンの考え出した文書の取り消しを書かせていただきとうございます。ハマンは国中のユダヤ人を皆殺しにしようとしてあの文書を作りました。
私は自分の民族にふりかかる不幸を見るに忍びず、また同族の滅亡を見るに忍びないのでございます。」
そこでクセルクセス王は王妃エステルとユダヤ人モルデカイに言った。「わたしはハマンの家をエステルに与え、ハマンを木につるした。ハマンがユダヤ人を滅ぼそうとしたからにほかならない。
お前たちはよいと思うことをユダヤ人のために王の名によって書き記し、王の指輪で印を押すがよい。王の名によって書き記され、王の指輪で印を押された文書は、取り消すことができない。」
そのころ、第三の月のこと、すなわちシワンの月の二十三日に、王の書記官が召集され、インドからクシュに至るまで、百二十七州にいるユダヤ人と総督、地方長官、諸州の高官たちに対してモルデカイが命ずるがままに文書が作成された。それは各州ごとにその州の文字で、各民族ごとにその民族の言語で、ユダヤ人にはユダヤ文字とその言語で、
クセルクセス王の名によって書き記され、王の指輪で印を押してあった。その文書は王家の飼育所で育てられた御用馬の早馬に乗った急使によって各地に届けられた。
こうして王の命令によって、どの町のユダヤ人にも自分たちの命を守るために集合し、自分たちを迫害する民族や州の軍隊を女や子供に至るまで一人残らず滅ぼし、殺し、絶滅させ、その持ち物を奪い取ることが許された。
これはクセルクセス王の国中どこにおいても一日だけ、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日と定められた。
この文書の写しはどの州でもすべての民族に国の定めとして公示され、ユダヤ人は敵に復讐するためその日に備えるようになった。
御用馬の早馬に乗った急使は王の命令によって直ちに急いで出立し、要塞の町スサでもこの定めが言い渡された。
モルデカイが紫と白の王服に、大きな黄金の冠と白と赤の上着を着け、王の前から退出してくると、スサの都は歓声に包まれた。
それはユダヤ人にとって輝かしく、祝うべきこと、喜ばしく、誉れあることであった。
王の命令とその定めが届くと、州という州、町という町で、ユダヤ人は喜び祝い、宴会を開いて楽しくその日を過ごした。その地の民族にもユダヤ人になろうとする者が多く出た。ユダヤ人に対する恐れに襲われたからである。
その夜、王は眠れないので、宮廷日誌を持って来させ、読み上げさせた。
そこには、王の私室の番人である二人の宦官、ビグタンとテレシュが王を倒そうと謀り、これをモルデカイが知らせたという記録があった。
そこで王は言った。「このために、どのような栄誉と称賛をモルデカイは受けたのか。」そばに仕える侍従たちは答えた。「何も受けませんでした。」
王は言った。「庭に誰がいるのか。」ハマンが王宮の外庭に来ていた。準備した柱にモルデカイをつるすことを、王に進言するためである。
侍従たちが、「ハマンが庭に来ています」と言うと、王は、「ここへ通せ」と言った。
ハマンが進み出ると、王は、「王が栄誉を与えることを望む者には、何をすればよいのだろうか」と尋ねた。ハマンは、王が栄誉を与えることを望む者は自分以外にあるまいと心に思ったので、
王にこう言った。「王が栄誉を与えることをお望みでしたら、
王のお召しになる服を持って来させ、お乗りになる馬、頭に王冠を着けた馬を引いて来させるとよいでしょう。
それを貴族で、王の高官である者にゆだね、栄誉を与えることをお望みになる人にその服を着けさせ、都の広場でその人を馬に乗せ、その前で、『王が栄誉を与えることを望む者には、このようなことがなされる』と、触れさせられてはいかがでしょうか。」
王はそこでハマンに言った。「それでは早速、わたしの着物と馬を取り、王宮の門に座っているユダヤ人モルデカイに、お前が今言ったとおりにしなさい。お前が今言ったことは何一つおろそかにしてはならない。」
ハマンは王の服と馬を受け取り、その服をモルデカイに着せ、都の広場で彼を王の馬に乗せ、その前で、「王が栄誉を与えることを望む者には、このようなことがなされる」と、触れ回った。
モルデカイは王宮の門に戻ったが、ハマンは悲しく頭を覆いながら家路を急いだ。
彼は一部始終を妻ゼレシュと親しい友達とに話した。そのうちの知恵ある者もゼレシュも彼に言った。「モルデカイはユダヤ人の血筋の者で、その前で落ち目になりだしたら、あなたにはもう勝ち目はなく、あなたはその前でただ落ちぶれるだけです。」
彼らがこう言っているところへ、王の宦官たちがやって来て、エステルの催す酒宴に出るよう、ハマンをせきたてた。
王とハマンは、王妃エステルの酒宴にやって来た。
この二日目の日も同様に、ぶどう酒を飲みながら王は言った。「王妃エステルよ、何か望みがあるならかなえてあげる。願いとあれば国の半分なりとも与えよう。」
「王よ、もしお心に適いますなら」と王妃エステルは答えた。「もし特別な御配慮をいただき、私の望みをかなえ、願いを聞いていただけますならば、私のために私の命と私の民族の命をお助けいただきとうございます。
私と私の民族は取り引きされ、滅ぼされ、殺され、絶滅させられそうになっているのでございます。私どもが、男も女も、奴隷として売られるだけなら、王を煩わすほどのことではございませんから、私は黙ってもおりましょう。」
クセルクセス王は王妃エステルに、「一体、誰がそのようなことをたくらんでいるのか、その者はどこにいるのか」と尋ねた。
エステルは答えた。「その恐ろしい敵とは、この悪者ハマンでございます。」ハマンは王と王妃の前で恐れおののいた。
王は怒って立ち上がり、酒宴をあとにして王宮の庭に出た。ハマンは王妃エステルに命乞いをしようとしてとどまった。王による不幸が決定的になった、と分かったからである。
ハマンがエステルのいる長いすに身を投げかけているところへ、王宮の庭から王が酒宴の間に戻って来た。王は言った。「わたしのいるこの宮殿で、王妃にまで乱暴しようとするのか。」この言葉が王の口から発せられるやいなや、人々はハマンの顔に覆いをかぶせた。
宦官の一人、ハルボナは王に言った。「ちょうど、柱があります。王のために貴重なことを告げてくれたあのモルデカイをつるそうとして、ハマンが立てたものです。五十アンマもの高さをもって、ハマンの家に立てられています。」王は、「ハマンをそれにつるせ」と命じた。
こうしてハマンは、自分がモルデカイのために立てた柱につるされ、王の怒りは治まった。
女官と宦官が来て、このことを王妃エステルに告げたので、彼女は非常に驚き、粗布を脱がせようとしてモルデカイに衣服を届けた。しかし、モルデカイはそれを受け取ろうとしなかった。
そこでエステルはハタクを呼んでモルデカイのもとに遣わし、何事があったのか、なぜこのようなことをするのかを知ろうとした。ハタクは王に仕える宦官で、王妃のもとに遣わされて彼女に仕えていた。
ハタクは王宮の門の前の広場にいるモルデカイのもとに行った。
モルデカイは事の一部始終、すなわちユダヤ人を絶滅して銀貨を国庫に払い込む、とハマンが言ったことについて詳しく語った。
彼はスサで公示されたユダヤ人絶滅の触れ書きの写しを託し、これをエステルに見せて説明するように頼んだ。同時に、彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝言させた。
ハタクは戻ってモルデカイの言葉をエステルに伝えた。
エステルはまたモルデカイへの返事をハタクにゆだねた。
「この国の役人と国民のだれもがよく知っているとおり、王宮の内庭におられる王に、召し出されずに近づく者は、男であれ女であれ死刑に処せられる、と法律の一条に定められております。ただ、王が金の笏を差し伸べられる場合にのみ、その者は死を免れます。三十日このかた私にはお召しがなく、王のもとには参っておりません。」
エステルの返事がモルデカイに伝えられると、
モルデカイは再びエステルに言い送った。「他のユダヤ人はどうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。
この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」
エステルはモルデカイに返事を送った。
「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。私も女官たちと共に、同じように断食いたします。このようにしてから、定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」
そこでモルデカイは立ち去り、すべてエステルに頼まれたとおりにした。
それから三日目のことである。エステルは王妃の衣装を着け、王宮の内庭に入り、王宮に向かって立った。王は王宮の中で王宮の入り口に向かって王座に座っていた。
王は庭に立っている王妃エステルを見て、満悦の面持ちで、手にした金の笏を差し伸べた。エステルは近づいてその笏の先に触れた。
王は言った。「王妃エステル、どうしたのか。願いとあれば国の半分なりとも与えよう。」
エステルは答えた。「もし王のお心に適いますなら、今日私は酒宴を準備いたしますから、ハマンと一緒にお出ましください。」
王は、「早速ハマンを来させなさい。エステルの望みどおりにしよう」と言い、王とハマンはエステルが準備した酒宴に赴いた。
王はぶどう酒を飲みながらエステルに言った。「何か望みがあるならかなえてあげる。願いとあれば国の半分なりとも与えよう。」
「私の望み、私の願いはと申しますと」とエステルは言った。
「もし王のお心に適いますなら、もし特別な御配慮をいただき、私の望みをかなえ、願いをお聞き入れくださるのでございましたら、私は酒宴を準備いたしますから、どうぞハマンと一緒にお出ましください。明日、仰せのとおり私の願いを申し上げます。」
この日、ハマンはうきうきと上機嫌で引き下がった。しかし、王宮の門にはモルデカイがいて、立ちもせず動こうともしなかった。ハマンはこれを見て、怒りが込み上げてくるのを覚えた。
だが、ハマンは自制して家に帰った。彼は使いを送って親しい友達を招き、妻のゼレシュも同席させた。
彼は、自分のすばらしい財産と大勢の息子について、また王から賜った栄誉、他の大臣や家臣にまさる自分の栄進についても余すことなく語り聞かせた。
ハマンは更に言った。「その上、王妃エステルは御自分で酒宴を準備され、王をもてなされたが、王のお供として誰をお望みになったかと言えば、このわたしだけだった。明日もまた王と御一緒することになっている。
だが、王宮の門に座っているユダヤ人モルデカイを見るたびに、そのすべてがわたしにはむなしいものとなる。」
妻のゼレシュは、ハマンの親しい友だちと口をそろえて言った。「五十アンマもある高い柱を立て、明朝、王にモルデカイをそれにつるすよう進言してはいかがですか。王と一緒に、きっと楽しく酒宴に行けます。」ハマンはこの言葉が気に入り、柱を立てさせた。
クセルクセス王の治世の第十二年の第一の月、すなわちニサンの月に、ハマンは自分の前でプルと呼ばれるくじを投げさせた。次から次へと日が続き、次から次へと月が動く中で、第十二の月すなわちアダルの月がくじに当たった。
ハマンはクセルクセス王に言った。「お国のどの州にも、一つの独特な民族がおります。諸民族の間に分散して住み、彼らはどの民族のものとも異なる独自の法律を有し、王の法律には従いません。そのままにしておくわけにはまいりません。
もし御意にかないますなら、彼らの根絶を旨とする勅書を作りましょう。わたしは銀貨一キカルを官吏たちに支払い、国庫に納めるようにいたします。」
王は指輪をはずし、ユダヤ人の迫害者、アガグ人ハメダタの子ハマンに渡して、
言った。「銀貨はお前に任せる。その民族はお前が思うようにしてよい。」
こうして第一の月の十三日に、王の書記官が召集され、総督、各州の長官、各民族の首長にあてて、ハマンの命ずるがままに勅書が書き記された。それは各州ごとにその州の文字で、各民族ごとにその民族の言語で、クセルクセス王の名によって書き記され、王の指輪で印を押してあった。
急使はこの勅書を全国に送り届け、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、しかもその日のうちに、ユダヤ人は老若男女を問わず一人残らず滅ぼされ、殺され、絶滅させられ、その持ち物は没収されることとなった。
この勅書の写しは各州で国の定めとして全国民に公示され、人々はその日に備えた。
急使は王の命令を持って急いで出発し、要塞の町スサでもその定めが公布された。スサの都の混乱をよそに、王とハマンは酒を酌み交わしていた。
モルデカイは事の一部始終を知ると、衣服を裂き、粗布をまとって灰をかぶり、都の中に出て行き、苦悩に満ちた叫び声をあげた。
更に彼は王宮の門の前まで来たが、粗布をまとって門に入ることは禁じられていた。
勅書が届いた所では、どの州でもユダヤ人の間に大きな嘆きが起こった。多くの者が粗布をまとい、灰の中に座って断食し、涙を流し、悲嘆にくれた。
再び若い娘が集められた時のことである。モルデカイは王宮の門に座っていた。
エステルはモルデカイに命じられていたので、自分の属する民族と親元を明かすことをしなかった。モルデカイに養われていたときと同様、その言葉に従っていた。
さてそのころ、モルデカイが王宮の門に座っていると、王の私室の番人である二人の宦官ビグタンとテレシュが何事かに憤慨し、クセルクセス王を倒そうと謀っていた。
それを知ったモルデカイは王妃エステルに知らせたので、彼女はモルデカイの名でこれを王に告げた。
早速この件は捜査されて明らかにされ、二人は木につるされて処刑された。この事件は王の前で宮廷日誌に記入された。
その後、クセルクセス王はアガグ人ハメダタの子ハマンを引き立て、同僚の大臣のだれよりも高い地位につけた。
王宮の門にいる役人は皆、ハマンが来るとひざまずいて敬礼した。王がそのように命じていたからである。しかし、モルデカイはひざまずかず、敬礼しなかった。
王宮の門にいる役人たちはモルデカイに言った。「なぜあなたは王の命令に背くのか。」
来る日も来る日もこう言われたが、モルデカイは耳を貸さなかった。モルデカイが自分はユダヤ人だと言っていたので、彼らはそれを確かめるようにハマンに勧めた。
ハマンは、モルデカイが自分にひざまずいて敬礼しないのを見て、腹を立てていた。
モルデカイがどの民族に属するのかを知らされたハマンは、モルデカイ一人を討つだけでは不十分だと思い、クセルクセスの国中にいるモルデカイの民、ユダヤ人を皆、滅ぼそうとした。
要塞の町スサに一人のユダヤ人がいた。名をモルデカイといい、キシュ、シムイ、ヤイルと続くベニヤミン族の家系に属していた。
キシュは、バビロン王ネブカドネツァルによって、ユダ王エコンヤと共にエルサレムから連れて来られた捕囚民の中にいた。
モルデカイは、ハダサに両親がいないので、その後見人となっていた。彼女がエステルで、モルデカイにはいとこに当たる。娘は姿も顔立ちも美しかった。両親を亡くしたので、モルデカイは彼女を自分の娘として引き取っていた。
さて、王の命令と定めが発布され、大勢の娘が要塞の町スサのヘガイのもとに集められた。エステルも王宮に連れて来られ、後宮の監督ヘガイに託された。
彼はエステルに好意を抱き、目をかけた。早速化粧品と食べ物を与え、王宮からえり抜きの女官七人を彼女にあてがい、彼女を女官たちと共に後宮で特別扱いした。
エステルは、モルデカイに命じられていたので、自分が属する民族と親元を明かさなかった。
あなたの目は麗しく装った王を仰ぎ遠く隔たった地を見る。
あなたの心はかつての恐怖を思って言う。あのとき、数を調べた者はどこにいるのか量った者はどこにいるのかやぐらを数えた者はどこにいるのか、と。
あの傲慢な民をあなたはもはや見ない。その民の唇は重くて聞き分けることができず舌はどもるので理解しえなかった。
シオンを仰ぎ見よ、我らの祝祭の都を。あなたの目はエルサレムを見る。それは安らかな住まい移されることのない天幕。その杭は永遠に抜かれることなく一本の綱も断たれることはない。
まことに、そこにこそ主の威光は我らのために現れる。そこには多くの川、幅広い流れがある。櫓をこぐ舟はそこを通らず威容を誇る船もそこを過ぎることはない。
まことに、主は我らを正しく裁かれる方。主は我らに法を与えられる方。主は我らの王となって、我らを救われる。
この後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、だれにも数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って、
大声でこう叫んだ。「救いは、玉座に座っておられるわたしたちの神と、小羊とのものである。」
また、天使たちは皆、玉座、長老たち、そして四つの生き物を囲んで立っていたが、玉座の前にひれ伏し、神を礼拝して、
こう言った。「アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、世々限りなくわたしたちの神にありますように、アーメン。」
すると、長老の一人がわたしに問いかけた。「この白い衣を着た者たちは、だれか。また、どこから来たのか。」
そこで、わたしが、「わたしの主よ、それはあなたの方がご存じです」と答えると、長老はまた、わたしに言った。「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである。
それゆえ、彼らは神の玉座の前にいて、昼も夜もその神殿で神に仕える。玉座に座っておられる方が、この者たちの上に幕屋を張る。
彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、太陽も、どのような暑さも、彼らを襲うことはない。
玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へ導き、神が彼らの目から涙をことごとくぬぐわれるからである。」
「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。
そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。
愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。
賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壷に油を入れて持っていた。
ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。
真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。
愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。わたしたちのともし火は消えそうです。』
賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』
愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のできている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。
その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。
しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。
だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。」
オバデヤの幻。我々は主から知らせを聞いた。使者が諸国に遣わされ「立て、立ち上がってエドムと戦おう」と告げる。主なる神はエドムについてこう言われる。
「見よ、わたしはお前を諸国のうちで最も小さいものとする。お前は、大いに侮られる。
お前は自分の傲慢な心に欺かれている。岩の裂け目に住み、高い所に住みかを設け『誰がわたしを地に引きずり降ろせるか』と心に思っている。
たとえ、お前が鷲のように高く昇り星の間に巣を作ってもわたしは、そこからお前を引き降ろすと主は言われる。
もし、盗人がお前のところに押し入り夜の侵略者が来ればいかに、お前は痛めつけられることか。彼らは欲しいだけ盗んで行くではないか。ぶどうを収穫する者が、お前のもとに来れば取り残しの実しか残さないではないか。
いかに、エサウの富は探し出され宝は奪い取られることか。
お前と同盟していたすべてのものがお前を国境まで追いやる。お前の盟友がお前を欺き、征服する。お前のパンを食べていた者がお前の足もとに罠を仕掛ける。それでも、お前は悟らない。
その日には必ず、と主は言われる。わたしはエドムから知者をエサウの山から知恵を滅ぼす。
テマンよ、お前の勇士はおびえる。彼らはひとり残らず殺されエサウの山から取り去られる。
兄弟ヤコブに不法を行ったのでお前は恥に覆われ、とこしえに滅ぼされる。
お前が離れて立っていたあの日異国の者がエルサレムの財宝を奪い他国の者がその門に入りエルサレムをくじ引きにして取ったあの日にお前も彼らの一人のようであった。
兄弟が不幸に見舞われる日にお前は眺めていてはならない。ユダの人々の滅びの日にお前は喜んではならない。その悩みの日に大きな口をきいてはならない。
その災いの日にわが民の門に入ってはならない。その災いの日に苦しみを眺めていてはならない。その災いの日に彼らの財宝に手を伸ばしてはならない。
逃げて行く者を殺すために別れ道で待ち伏せしてはならない。その悩みの日に生き残った者を引き渡してはならない。
主の日は、すべての国に近づいている。お前がしたように、お前にもされる。お前の業お前たちが、わたしの聖なる山で飲んだようにすべての国の民も飲み続ける。彼らは飲み、また呑み尽くす。彼らは存在しなかった者のようになる。
しかし、シオンの山には逃れた者がいてそこは聖なる所となる。ヤコブの家は、自分たちの土地を奪った者の土地を奪う。
ヤコブの家は火となりヨセフの家は炎となりエサウの家はわらとなる。火と炎はわらに燃え移り、これを焼き尽くす。エサウの家には、生き残る者がいなくなる」とまことに、主は語られた。
彼らは、ネゲブとエサウの山、シェフェラとペリシテ人の地を所有し、またエフライムの野とサマリアの野、ベニヤミンとギレアドを所有する。
捕囚となったイスラエル人の軍団は、カナン人の地をサレプタまで所有する。捕囚となった、セファラドにいるエルサレムの人々は、ネゲブの町々を所有する。
救う者たちがシオンの山に上って、エサウの山を裁く。こうして王国は主のものとなる。
有能な妻を見いだすのは誰か。 真珠よりはるかに貴い妻を。
夫は心から彼女を信頼している。 儲けに不足することはない。
彼女は生涯の日々 夫に幸いはもたらすが、災いはもたらさない。
羊毛と亜麻を求め 手ずから望みどおりのものに仕立てる。
商人の船のように 遠くからパンを運んで来る。
夜の明ける前に起き出して 一族には食べ物を供し 召し使いの女たちには指図を与える。
熟慮して畑を買い 手ずから実らせた儲けでぶどう畑をひらく。
力強く腰に帯し、腕を強くする。
商売が好調かどうか味わい 灯は夜も消えることがない。
手を糸車に伸べ、手のひらに錘をあやつる。
貧しい人には手を開き、乏しい人に手を伸べる。
雪が降っても一族に憂いはない。 一族は皆、衣を重ねているから。
敷物を自分のために織り、麻と紫の衣を着ている。
夫は名を知られた人で その地の長老らと城門で座に着いている。
彼女は亜麻布を織って売り、帯を商人に渡す。
力と気品をまとい、未来にほほえみかける。
口を開いて知恵の言葉を語り 慈しみの教えをその舌にのせる。
一族の様子によく目を配り 怠惰のパンを食べることはない。
息子らは立って彼女を幸いな人と呼び 夫は彼女をたたえて言う。
「有能な女は多いが あなたはなお、そのすべてにまさる」と。
あでやかさは欺き、美しさは空しい。 主を畏れる女こそ、たたえられる。
彼女にその手の実りを報いよ。 その業を町の城門でたたえよ。
蛭の娘はふたり。 その名は「与えよ」と「与えよ。」 飽くことを知らぬものは三つ。 十分だと言わぬものは四つ。
陰府、不妊の胎、水に飽いたことのない土地 決して十分だと言わない火。
父を嘲笑い、母への従順を侮る者の目は 谷の烏がえぐり出し、鷲の雛がついばむ。
わたしにとって、驚くべきことが三つ 知りえぬことが四つ。
天にある鷲の道 岩の上の蛇の道 大海の中の船の道 男がおとめに向かう道。
そうだ、姦通の女の道も。 食べて口をぬぐい 何も悪いことはしていないと言う。
三つのことに大地は震え 四つのことに耐ええない。
奴隷が王となること 神を知らぬ者がパンに飽き足りること
憎むべき女が夫を持つこと はしためが女主人を継ぐこと。
この地上に小さなものが四つある。 それは知恵者中の知恵者だ。
蟻の一族は力はないが 夏の間にパンを備える。
岩狸の一族は強大ではないが その住みかを岸壁に構えている。
いなごには王はないが 隊を組んで一斉に出動する。
やもりは手で捕まえられるが 王の宮殿に住んでいる。
足取りの堂々としているものが三つ 堂々と歩くものが四つある。
獣の中の雄、決して退かない獅子
腰に帯した男、そして雄山羊 だれにも手向かいさせない王。
ヤケの子アグルの言葉。託宣。 この人は言う、神よ、わたしは疲れた。 神よ、わたしは疲れ果てた。
まことに、わたしはだれよりも粗野で 人間としての分別もない。
知恵を教えられたこともなく 聖なる方を知ることもできない。
天に昇り、また降った者は誰か。 その手の内に風を集め その衣に水を包むものは誰か。 地の果てを定めたものは誰か。 その名は何というのか。 その子の名は何というのか。 あなたは知っているのか。
神の言われることはすべて清い。 身を寄せればそれは盾となる。
御言葉に付け加えようとするな。 責められて 偽る者と断罪されることのないように。
二つのことをあなたに願います。 わたしが死ぬまで、それを拒まないでください。
むなしいもの、偽りの言葉を わたしから遠ざけてください。 貧しくもせず、金持ちにもせず わたしのために定められたパンで わたしを養ってください。
飽き足りれば、裏切り 主など何者か、と言うおそれがあります。 貧しければ、盗みを働き わたしの神の御名を汚しかねません。
愚か者は自分の感情をさらけ出す。 知恵ある人はそれを制し静める。
支配者が偽りの言葉に耳を貸すなら 仕える人は皆、逆らう者となる。
貧しい人と虐げる者とが出会う。 主はどちらの目にも光を与えておられる。
弱い人にも忠実な裁きをする王。 その王座はとこしえに堅く立つ。
懲らしめの杖は知恵を与える。 放任されていた子は母の恥となる。
神に逆らう者が多くなると罪も増す。 神に従う人は彼らの滅びるさまを見るであろう。
あなたの子を諭すなら、安心していられる。 彼はあなたの魂に楽しみを与える。
幻がなければ民は堕落する。 教えを守る者は幸いである。
僕を言葉で諭すことはできない。 理解したとしても、答えないであろう。
軽率に話す者を見たか。 彼よりは愚か者にまだ望みがある。
僕を幼いときから甘やかしていると 後には手のつけられないものになる。
怒りやすい人はいさかいを引き起こし 激しやすい人は多く罪を犯す。
驕る者は低くされ 心の低い人は誉れを受けるようになる。
盗人にくみする者は自分の魂を憎む者 呪いが聞こえても黙っている。
人は恐怖の罠にかかる。 主を信頼する者は高い所に置かれる。
支配者の御機嫌をうかがう者は多い。 しかし、人を裁くのは主である。
神に従う人は悪を行う者を憎む。 神に逆らう者は正しく歩む人を憎む。
神に従う人々が喜び勇むと輝きは増し 神に逆らう者が興ると人は身を隠す。
罪を隠している者は栄えない。 告白して罪を捨てる者は憐れみを受ける。
いかに幸いなことか、常に恐れを抱いている人。 心の頑な者は苦難に陥る。
獅子がうなり、熊が襲いかかる。 神に逆らう者が弱い民を支配する。
指導者に英知が欠けると搾取が増す。 奪うことを憎む人は長寿を得る。
流血の罪の重荷を負う者は、逃れて墓穴に至る。 だれも彼を援助してはならない。
完全な道を歩む人は救われる。 二筋の曲がった道を歩む者は直ちに倒れる。
自分の土地を耕す人はパンに飽き足りる。 空を追う者は乏しさに飽き足りる。
忠実な人は多くの祝福を受ける。 富むことにはやる者は罰せられずには済まない。
人を偏り見るのはよくない。 だれでも一片のパンのために罪を犯しうる。
貪欲な者は財産を得ようと焦る。 やって来るのが欠乏だとは知らない。
人を懲らしめる者は 舌の滑らかな者より喜ばれる。
父母のものをかすめて 「これは罪ではない」と言う者は 滅ぼそうとたくらむ者の仲間だ。
貪欲な者はいさかいを引き起こす。 主に依り頼む人は潤される。
自分の心に依り頼む者は愚か者だ。 知恵によって歩む人は救われる。
貧しい人に与える人は欠乏することがない。 目を覆っている者は多くの呪いを受ける。
神に逆らう者が興ると人は身を隠し 彼らが滅びると神に従う人がふえる。
イスラエルよ。今、わたしが教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主が与えられる土地に入って、それを得ることができるであろう。
あなたたちはわたしが命じる言葉に何一つ加えることも、減らすこともしてはならない。わたしが命じるとおりにあなたたちの神、主の戒めを守りなさい。
あなたたちは、主がバアル・ペオルでなさったことをその目で見たではないか。あなたの神、主はペオルのバアルに従った者をすべてあなたの間から滅ぼされたが、
あなたたちの神、主につき従ったあなたたちは皆、今日も生きている。
見よ、わたしがわたしの神、主から命じられたとおり、あなたたちに掟と法を教えたのは、あなたたちがこれから入って行って得る土地でそれを行うためである。
あなたたちはそれを忠実に守りなさい。そうすれば、諸国の民にあなたたちの知恵と良識が示され、彼らがこれらすべての掟を聞くとき、「この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民である」と言うであろう。
いつ呼び求めても、近くにおられる我々の神、主のような神を持つ大いなる国民がどこにあるだろうか。
またわたしが今日あなたたちに授けるこのすべての律法のように、正しい掟と法を持つ大いなる国民がどこにいるだろうか。
人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです。
従って、権威に逆らう者は、神の定めに背くことになり、背く者は自分の身に裁きを招くでしょう。
実際、支配者は、善を行う者にはそうではないが、悪を行う者には恐ろしい存在です。あなたは権威者を恐れないことを願っている。それなら、善を行いなさい。そうすれば、権威者からほめられるでしょう。
権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです。しかし、もし悪を行えば、恐れなければなりません。権威者はいたずらに剣を帯びているのではなく、神に仕える者として、悪を行う者に怒りをもって報いるのです。
だから、怒りを逃れるためだけでなく、良心のためにも、これに従うべきです。
あなたがたが貢を納めているのもそのためです。権威者は神に仕える者であり、そのことに励んでいるのです。
すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、敬うべき人は敬いなさい。
互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。
「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。
愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。
それから、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。
そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。
ところで、どうお思いでしょうか、お教えください。皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」
イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを試そうとするのか。
税金に納めるお金を見せなさい。」彼らがデナリオン銀貨を持って来ると、
イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。
彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」
彼らはこれを聞いて驚き、イエスをその場に残して立ち去った。
愛する人の与える傷は忠実さのしるし 憎む人は数多くの接吻を与える。
飽き足りている人は蜂の巣の滴りも踏みつける。 飢えている人には苦いものも甘い。
鳥が巣から飛び去るように 人もその置かれたところから移って行く。
香油も香りも心を楽しませる。 友人の優しさは自分の考えにまさる。
あなたの友人、父の友人を捨てるな。 災いの日に、あなたの兄弟の家には行くな。 近い隣人は遠い兄弟にまさる。
わが子よ、知恵を得てわたしの心を楽しませよ。 そうすれば わたしを嘲る者に言葉を返すことができる。
思慮深い人は災難が来ると見れば身を隠す。 浅はかな者は通り抜けようとして痛い目に遭う。
他国の者を保証する人からは着物を預かれ。 他国の女を保証する人からは抵当を取れ。
友人への祝福も、早朝に大声でするなら それは呪いと見なされる。
降りしきる雨の日に滴り続けるしずくと いさかい好きな妻は似ている。
彼女を制する者は風をも制する。 彼は香油をその右の手の力と呼ぶ。
鉄は鉄をもって研磨する。 人はその友によって研磨される。
いちじくの番人はいちじくを食べる。 主人を守る者は名誉を得る。
水が顔を映すように、心は人を映す。
陰府も滅びの国も飽き足りることがない。 人間の目も飽き足りることがない。
銀にはるつぼ、金には炉。 人は称賛によって試される。
無知な者を臼に入れて 穀物と共に杵でついても 無知は彼を去らない。
夏の雪、刈り入れ時の雨のように 愚か者に名誉はふさわしくない。
鳥は渡って行くもの、つばめは飛び去るもの。 理由のない呪いが襲うことはない。
馬に鞭、ろばにくつわ 愚か者の背には杖。
愚か者にはその無知にふさわしい答えをするな あなたが彼に似た者とならぬために。
愚か者にはその無知にふさわしい答えをせよ。 彼が自分を賢者だと思い込まぬために。
愚か者に物事を託して送る者は 足を切られ、不法を呑み込まされる。
愚か者の口にすることわざは 歩けない人の弱い足。
愚か者に名誉を与えるのは 石投げ紐に石を袋ごとつがえるようなものだ。
愚か者の口にすることわざは 酔っぱらいの手に刺さるとげ。
愚か者を雇い、通りすがりの人を雇うのは 射手が何でもかまわず射抜くようなものだ。
犬が自分の吐いたものに戻るように 愚か者は自分の愚かさを繰り返す。
自分を賢者と思い込んでいる者を見たか。 彼よりは愚か者の方がまだ希望が持てる。
時宜にかなって語られる言葉は 銀細工に付けられた金のりんご。
聞き分ける耳に与えられる賢い懲らしめは 金の輪、純金の飾り。
忠実な使者は遣わす人にとって 刈り入れの日の冷たい雪。 主人の魂を生き返らせる。
雨雲が垂れこめ風が吹くのに雨が降らない。 与えもしない贈り物について吹聴する人。
忍耐強く対すれば隊長も誘いに応じる。 穏やかに語る舌は骨をも砕く。
蜂蜜を見つけたら欲しいだけ食べるがよい。 しかし食べ過ぎて吐き出すことにならぬように。
友人の家に足を運ぶのはまれにせよ 飽きられ、嫌われることのないように。
こん棒、剣、鋭い矢 友人に対して偽証を立てる者。
悪い歯、よろめく足 苦難の襲うとき、欺く者を頼りにすること。
寒い日に衣を脱がせる者 ソーダの上に酢を注ぐ者 苦しむ心に向かって歌をうたう者。
あなたを憎む者が飢えているならパンを与えよ。 渇いているなら水を飲ませよ。
こうしてあなたは炭火を彼の頭に積む。 そして主があなたに報いられる。
北風は雨をもたらし 陰口をたたく舌は憤りの表情をもたらす。
いさかいの好きな妻と一緒に家にいるよりは 屋根の片隅に座っている方がよい。
渇いた喉に冷い水、遠い地からの良い便り。
泉が踏み汚され、水源が荒らされる。 神に従う人が神に逆らう者の前によろめく。
蜂蜜を食べ過ぎればうまさは失われる。 名誉を追い求めれば名誉は失われる。
侵略されて城壁の滅びた町。 自分の霊を制しえない人。
悪事を働く者に怒りを覚えたり 主に逆らう者のことに心を燃やすことはない。
悪者には未来はない。 主に逆らう者の灯は消える。
わが子よ、主を、そして王を、畏れよ。 変化を求める者らと関係を持つな。
突然、彼らの不幸は始まる。 この両者が下す災難を誰が知りえよう。
これらもまた、賢人の言葉である。 裁判でえこひいきをするのは良くない。
罪ある者を正しいと宣言するなら すべての民に呪われ、すべての国にののしられる。
罪ある者を懲らしめる人は喜ばれる。 恵みと祝福がその上にある。
正しい答えをする人は、くちづけをする人。
外ではあなたの仕事を準備し、畑を整え それから、家を築くがよい。
いいかげんに友人の証人となってはならない。 自分の唇で惑わされたいのか。
「人がわたしにするように わたしもその人に対してしよう。 それぞれの行いに応じて報いよう」とは あなたの言うべきことではない。
怠け者の畑の傍らを 意志の弱い者のぶどう畑の傍らを、通ってみた。
見よ、いらくさが一面に茂り あざみが覆い尽くし、石垣は崩れていた。
わたしはそれに心を向け、観察した。 それを見て、諭しを得た。
「しばらく眠り、しばらくまどろみ 手をこまぬいて、またしばらく横になる。
貧乏は盗賊のように 欠乏は盾を取る者のように襲う。」
わが子よ、あなたの心が知恵を得れば わたしの心は喜び祝う。
あなたの唇が公正に語れば わたしのはらわたは喜び躍る。
罪人らのことに心を燃やすことはない 日ごと、主を畏れることに心を燃やすがよい。
確かに未来はある あなたの希望が断たれることはない。
わが子よ、聞き従って知恵を得よ。 あなたの心が道をまっすぐに進むようにせよ。
大酒を飲むな、身を持ち崩すな。
大酒を飲み、身を持ち崩す者は貧乏になり 惰眠をむさぼる者はぼろをまとう。
父に聞き従え、生みの親である父に。 母が年老いても侮ってはならない。
真理を得よ、知恵も諭しも分別も手放すな。
神に従う人の父は大いに喜び躍り 知恵ある人の親は、その子によって楽しみを得る。
父が楽しみを得 あなたを生んだ母が喜び躍るようにせよ。
名誉は多くの富よりも望ましく 品位は金銀にまさる。
金持ちと貧乏人が出会う。 主はそのどちらも造られた。
思慮深い人は災難が来ると見れば身を隠す。 浅はかな者は通り抜けようとして痛い目に遭う。
主を畏れて身を低くすれば 富も名誉も命も従って来る。
曲がった道には茨と罠。 そこから遠ざかる人は自分の魂を守る。
若者を歩むべき道の初めに教育せよ。 年老いてもそこからそれることがないであろう。
金持ちが貧乏人を支配する。 借りる者は貸す者の奴隷となる。
悪を蒔く者は災いを刈り入れる。 鞭は傲慢を断つ。
寛大な人は祝福を受ける 自分のパンをさいて弱い人に与えるから。
不遜な者を追い出せば、いさかいも去る。 争いも嘲笑もやむ。
清い心を愛する人は唇に品位があり 王がその友となる。
主の目は知識を守り、欺きの言葉を滅ぼす。
何事にも時があり天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
生まれる時、死ぬ時植える時、植えたものを抜く時
殺す時、癒す時破壊する時、建てる時
泣く時、笑う時嘆く時、踊る時
石を放つ時、石を集める時抱擁の時、抱擁を遠ざける時
求める時、失う時保つ時、放つ時
裂く時、縫う時黙する時、語る時
愛する時、憎む時戦いの時、平和の時。
人が労苦してみたところで何になろう。
わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。
神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。
わたしは知った人間にとって最も幸福なのは喜び楽しんで一生を送ることだ、と
人だれもが飲み食いしその労苦によって満足するのは神の賜物だ、と。
兄弟たち、わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの名によって命じます。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた教えに従わないでいるすべての兄弟を避けなさい。
あなたがた自身、わたしたちにどのように倣えばよいか、よく知っています。わたしたちは、そちらにいたとき、怠惰な生活をしませんでした。
また、だれからもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、だれにも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。
援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あなたがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。
実際、あなたがたのもとにいたとき、わたしたちは、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました。
ところが、聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。
そのような者たちに、わたしたちは主イエス・キリストに結ばれた者として命じ、勧めます。自分で得たパンを食べるように、落ち着いて仕事をしなさい。
そして、兄弟たち、あなたがたは、たゆまず善いことをしなさい。
「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。
主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。
また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので、
『あなたたちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。
それで、その人たちは出かけて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。
五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、
彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。
夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』と言った。
そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。
最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。
それで、受け取ると、主人に不平を言った。
『最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは。』
主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。
自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。
自分のものを自分のしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』
このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」
仕事に手抜きする者は それを破壊する者の兄弟だ。
主の御名は力の塔。 神に従う人はそこに走り寄り、高く上げられる。
財産は金持ちの砦、自分の彫像のそびえる城壁。
破滅に先立つのは心の驕り。 名誉に先立つのは謙遜。
聞き従う前に口答えをする者 無知と恥は彼のため。
人の霊は病にも耐える力があるが 沈みこんだ霊を誰が支えることができよう。
聡明な心は知識を獲得する。 知恵ある耳は知識を追及する。
贈り物をすれば人の前途は開け えらい人の前に彼を導く。
訴えごとを最初に出す人は正しく見えるが 相手方が登場すれば問いただされるであろう。
くじはいさかいを鎮め 手ごわい者どうしも引き分ける。
一度背かれれば、兄弟は砦のように いさかいをすれば、城のかんぬきのようになる。
人は口の結ぶ実によって腹を満たし 唇のもたらすものによって飽き足りる。
死も生も舌の力に支配される。 舌を愛する者はその実りを食らう。
妻を得るものは恵みを得る。 主に喜び迎えられる。
貧乏人は哀願し 金持ちは横柄に答える。
友の振りをする友もあり 兄弟よりも愛し、親密になる人もある。
知恵を得ることは金にまさり 分別を得ることは銀よりも望ましい。
正しい人の道は悪を避けて通っている。 魂を守る者はその道を守る。
痛手に先立つのは驕り。 つまずきに先立つのは高慢な霊。
貧しい人と共に心を低くしている方が 傲慢な者と分捕り物を分け合うよりよい。
何事にも目覚めている人は恵みを得る。 主に依り頼むことが彼の幸い。
心に知恵ある人は聡明な人と呼ばれる。 優しく語る唇は説得力を増す。
見識ある人にはその見識が命の泉となる。 無知な者には無知が諭しとなる。
知恵ある心は口の言葉を成功させ その唇に説得力を加える。
親切な言葉は蜜の滴り。 魂に甘く、骨を癒す。
人間の前途がまっすぐなようでも 果ては死への道となることがある。
労苦する者を労苦させるのは欲望だ。 口が彼を駆り立てる。
ならず者は災いの炉、その唇には燃えさかる火。
暴言をはく者はいさかいを起こさせる。 陰口は友情を裂く。
不法を行う者はその友を惑わして 良くない道を行かせる。
人は目を閉じて暴言を考え出し 悪を果たして口をすぼめる。
白髪は輝く冠、神に従う道に見いだされる。
忍耐は力の強さにまさる。 自制の力は町を占領するにまさる。
財宝を多く持って恐怖のうちにあるよりは 乏しくても主を畏れる方がよい。
肥えた牛を食べて憎み合うよりは 青菜の食事で愛し合う方がよい。
激しやすい人はいさかいを引き起こし 忍耐深い人は争いを鎮める。
怠け者の道は茨にふさがれる。 正しい人の道は開かれている。
知恵ある子は父を喜ばせ 愚か者は母を侮る。
意志の弱い者には無知が喜びとなる。 英知ある人は歩みを正す。
相談しなければどんな計画も挫折する。 参議が多ければ実現する。
正しく答える人には喜びがある。 時宜にかなった言葉はいかに良いものか。
目覚めている人には上への道があり 下の陰府を避けさせる。
主は傲慢な者の家を根こそぎにし やもめの地境を固めてくださる。
悪意を主はいとい、親切な言葉を清いとされる。
奪い取る者の家には煩いが多い。 賄賂を憎む者は命を得る。
神に従う心は思いめぐらして応答し 神に逆らう口は災いを吐く。
主は逆らう者に遠くいますが 従う者の祈りを聞いてくださる。
目に光を与えるものは心をも喜ばせ 良い知らせは骨を潤す。
命を与える懲らしめに聞き従う耳は 知恵ある人の中に宿る。
諭しをなおざりにする者は魂を無視する者。 懲らしめに聞き従う人は心を得る。
主を畏れることは諭しと知恵。 名誉に先立つのは謙遜。